初めまして、35期の大坪健二です。
私は現在、中途失聴・中途難聴になってまもない人たちへの支援活動に取り組んでいます。
※活動に関するサイト…<ホームページ>、<ブログ>
この活動のキッカケとなったのは…自分自身の失聴体験です。
35歳(2011年2月)の時に、おたふく風邪を患い、その合併症のムンプス難聴によって右耳が全く聞こえなくなりました。
突然の出来事だったので、耳鼻科医に言われるがまま入院して、ステロイドの点滴治療を開始したんですが、
治療期間に、iPhoneであれや、これやと調べてみるものの、
・治療内容は一般的である
・聴力の回復は非常に可能性が低い
・障害者として認定されない
・支援機関、支援者的な情報はほとんどみつからない
といった状況で、今後の生活・仕事について悩まされました。
そんな状況のまま、退院の日を迎え、耳鼻科医からは「聴力の回復は困難でしょう」、「めまいには慣れます」とだけ告げられ帰宅することになりました。
そして、当時担任していた子どもたちが、目で見て分かるように耳に”×印”を着けて復職したのですが、
・聞こえに関する問題(方向感覚、距離感覚の喪失、音声抽出能力の喪失)
・聞こえの不自由さに付随する課題(無視した?と思われているのではというような不安)
・音に対する感じ方の変化に伴う体調不良
といった、音に対する感じ方を痛感することになりました。その結果、子どもたちを安全に保育することへの困難さを感じ、保育の職から離れることを決意したんです。
こうした体験をしている人は自分以外にも数多くいることは入院中に知っていたんですが、これだけ大変で、困った事態に突然直面させられるのに、障害者に認定されないことで、支援の手がないことに疑問を感じました。
そんなことから、「支援の手がないなら、自分が始めたらイイやん!」、「そして、その支援活動を通じて稼げるようになったら、当事者も嬉しいし、自分も嬉しいし、イイことずくめやん!」と思いつき、支援活動を始めることを決意したんです。
※この失聴体験を通じて感じたこと、思ったことなどは、体験談として書籍化しています。その売上は貴重な活動資金となりますので、ご購入、ご一読いただけると嬉しいですし、本当に助かります。(「中途失聴者をハッピーに![右耳失聴体験編]」、「片耳生活は突然に!②退院直後編」、「片耳生活は突然に!③半年以降編」)
つづく…(現状とこれから)